将来を考えていた頃… 当時、高校生でしたワタクシ黒沢は小学校の頃から続けていた柔道の練習に 毎日励んでいました。 「イタタタッ!」ある日、先輩が仕掛けた技にうまく受身を取ることが出来ず、 腰と足首を痛めてしまいました。 何とか立ち上がり稽古を続けようと思いましたが、体がいうことをきかず 思うように足が運びません! さて参りました・・・。 明日は学校があり、近日には市の大会が控えている。 そこで次の日、道場の館長兼、接骨院を開業されている先生に診てもらう事にしました。とても気心の知れている先生です。 「おう!黒沢っ!どうしたっ!」「あのー、昨日稽古で痛めてしまいまして・・・。」 「そうか、診てやるから入って来い!」 「・・・ハイ、すみません。」 そこでは身体のケガのこと、腰痛のこと、身近な患者さんのこと・・・等々お話を伺うことができ、柔道場とはまた違った 先生の一面が垣間見えました。 奥のベッドからいきなりドスンッ!? 音が聞こえたほうを向くと先生が別の患者さんを施術中。 「先生!今のは何をやったんですか?」 「ああ、カイロプラクティックって言って勉強会で教わってきたんだよ!よく効くぞ!」 次から次へと、先生を頼りに来院されていく患者さん。その一人ひとりに気さくに 声をかけていき、的確に施術していく先生。 少し、自分の将来を発見できたのもこの頃だったかもしれません。 窓越しに見える笹の葉が、涼しげにゆったりと揺れて いたのを、今でも鮮明に覚えています。 |
学校探しに奔走中… さて、カイロプラクティックなるもの初めて聞いた言葉。 自分なりに調べてみました。 「そうか、今から100年も前に発祥し、発展し続けてきた手技療法なんだ・・・。」 大まかにはなんとなく分かりましたが、 さてそれをどこで学ぶのかが問題になり、 カイロを教えてくれる学校探しが始まりました。 そこで本格的に整体やカイロを学べる学校をと選んだのが「東京カイロプラクティックカレッジ」 平成3年の4月に門を叩きました。 そこには約70名近くの勉学に燃えた老若男女が集まり、難解な解剖学や生理学 、テクニックなどありとあらゆる事を学んで きました。 特に一番印象に残ったのが、アメリカ・サンフランシスコにあるライフ カイロプラクティックカレッジウエストと呼ばれる カイロ専門大学での人体解剖でした。 ここでは大学の先生や学生が解剖の手ほどきをしていただき、人生の中でも とても記憶に 残る勉強をさせていただきました。 皆、眠い目をこすりながらも必死に授業を受けていたのが印象的です。 |
本格的に整体の世界へ… 入学してから約1年半、残りの半年間は実際に現場に出てのインターンの時期に入りました。 今まで共に机を並べて勉学に励んできた仲間たちとも一時お別れです。ワタクシはそれよりも少し早く先生に頼み込んで、 とある整体院に勉強させてもらっていましたが、色々とトラブルがありまた先生に頼み込んで整体院を紹介していただきました。 場所は東京・江戸川区「モリタ整体院」 わずか一歳しか変わらず、それでいながら自身の整体院を繁盛させている院長に、カイロのイロハを教わりました。 ただ自宅からかなり遠く正直通えきれるのか不安でしたが、紹介された先生や院長先生のおかげでまた若く元気のある頃 でしたので、3年間しっかりと勉強させていただきました。 |
独立開業… 数々の患者さんを診させて頂くことによって自信をつけたワタクシは、ある日、院長に独立を申し出ました。 ここまで来たら引き返せない、断腸の思いで決意しました。 お世話になりました モリタ整体院を退任後、すぐに場所をここ稲城に決めて開業への準備を始めました。 あれから・・・、25年以上が経ちました。 修行中は時間が経つのが長かったような気がします。しかしよくよく振り返るとあっという間だったような気もします。 今まで沢山の方との出会いがあり、全てにおいて良い経験をさせていただいたと 感謝の気持ちでいっぱいです。 これからも益々頑張って参りますので、どうぞ応援をよろしくお願いいたします。 |